クリーピーパスタ(Creepypasta):コピペが紡ぐ現代の神話と、デジタル・フォルクロアの深淵

「Copy, Paste, and Panic.(コピーし、貼り付け、そしてパニックへ)」 『クリーピーパスタ(Creepypasta)』とは、インターネット上のコピー&ペースト(Copy-Paste)と、不気味さを意味する「Creepy」を掛け合わせた造語です。
かつて村落や家族の中で、焚き火を囲んで語り継がれた民話や妖怪は、今や掲示板(4chan, Reddit)やSNSという広大なデジタル・ツールを伝い、瞬時に世界中へと拡散される「デジタル・フォルクロア(現代の伝承)」へとその姿。
これらの物語に、唯一の作者や、固定された結末はありません。誰かが匿名で投稿した一粒の「恐怖」の種が、無数の閲覧者による加筆、改変、そして二次創作を経て、やがて強大な力を持つ「現代の神話」へと成長していくのです。
クリーピーパスタが描く三つの闇 *ボーン・オン・インターネット (Born on the Web) :
スレンダーマンやジェフ・ザ・キラーのように、ネット上の画像加工や掲示板の書き込みから誕生し、実在の事件や社会現象にまで影響を及ぼした、デジタル時代の「アイコン」としての怪異。 *擬似ドキュメントの恐怖 (Docu-Style Horror) :
『ロシア睡眠実験』や『テッドの洞窟日記』のように、日記、実験報告書、あるいは掲示板の悩み相談という形式をとり、読み手自身の現実感を侵食する「発見された物語(Found Footage)」。 *シェアード・ワールドへの進化 (Shared Universe) :
単なる怪談の枠を超え、世界中の有志が「報告書」という形式で設定を共有し、一つの巨大な物語世界を構築する『SCP財団』のような「集合知による宇宙的ホラー」。

クリーピーパスタは、私たちの心の奥底にある「言葉にできない不安」を、デジタルというフィルターを通して具現化したものです。
以下のアーカイブは、かつて電子掲示板の深淵に刻まれ、今もなおブラウザの裏側で蠢いている「デジタル・ホラー」の傑作群です。
閲覧は自己責任で。リンクの先にあるものが、単なる「創作物」であることを、心から願っています。

